去年2024年の春も、ディズニーシーでは「フード&ワイン・フェスティバル」が開催されていました。

この写真を見返すだけでも、あのときのワクワクがよみがえります。
ですが、当時は息子が生まれたばかり。
園内には足を運んだものの、なかなかワインやカクテルなどをゆっくり楽しむ余裕はありませんでした。
今年、息子が1歳を迎えたこともあり、ようやく“家族でゆっくりと楽しむ時間”が少しずつもてるようになってきました。
息子の日々の成長に感謝ですね!
そんな中で、今年のフード&ワイン・フェスティバルでは「ワインプログラム」が開催されると知り、思わず反応してしまいました。
とはいえ、ディズニー公式サイトには「ワインプログラム」という文字と簡単な説明しか書いておらず、詳細は謎…。
“ディズニーがやるワインプログラムってどんな内容?どんな雰囲気?”
と、謎めいたワクワク感に背中を押され、参加を決めました。
「ワインは好きだけど、詳しくない」からこそ行ってみた
私自身、ワインは大好きでよく飲みます。
これまでにも、ディズニーリゾート内のさまざまなレストランでワインを楽しんできました。
たとえば——
- 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの
「オチェーアノ」「ベッラヴィスタ・ラウンジ」「シルクロードガーデン」 - 東京ディズニーシー内の
「リストランテ・ディ・カナレット」「マゼランズ」「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」 - そして、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルの
「フレンチダイニング ラ・リベリュール」
こうした場所で、料理とともにワインをいただく時間は、いつも特別なひとときです。
また、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタで開催されている特別イベント、「キュイジーヌ・オン・パレード」にも、これまでに4回参加してきました。
このイベントは、各レストランのシェフたちがテーマに沿って特別なコース料理を創作し、その一皿ごとにソムリエが選んだワインをペアリングして提供してくれるという、年に一度のプレミアムな食の祭典です。
中でも特に印象に残っているのが、初回の「世界を旅するワイン」というテーマの回。
イタリア、フランス、ポルトガル、日本と、世界各国のワインが一堂に集い、それぞれの産地の個性に合わせた料理とともにいただくという構成でした。
今回のセミナーでも「世界を巡るワインの旅です」と案内があり、あのときの体験がふと重なりました。
「料理とワインで“旅”ができるって、こんなに贅沢なことなんだ…」
と、心から感じた体験でした。
プログラムは、飲むだけじゃない“知る楽しみ”があった

今回私たちが参加したのは、2025年春に東京ディズニーシーで開催されている「フード&ワイン・フェスティバル2025」のプログラムのひとつ、「ワインプログラム」です。
概要は以下のとおりです:
項目 | 内容 |
---|---|
開催場所 | 東京ディズニーシー テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ |
実施日 | 全4回:①5月11日(日) ②5月18日(日) ③5月25日(日) ④5月26日(月) |
所要時間 | 約35分 |
定員 | 各回40名程度(予約制) |
提供内容 | ワイン、軽食メニューなど |
料金 | 4,000円(税込/飲食代込み) |
参加条件 | 20歳以上(年齢確認あり) 公式サイトからの事前予約制 |
会場はアメリカンウォーターフロントの豪華客船「SSコロンビア号」の中にある「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」
クラシカルで落ち着いた雰囲気の中、世界のワインを巡る特別な時間が始まりました。
このプログラムでは、5種類のワインをテイスティングしました。
アメリカ、スペイン、南アフリカ、日本、そしてフランスと進みながら、それぞれのワインの特徴や背景を、ディズニーの世界観とともに体験できる流れになっていました。
ワインの色や香り、味わいをただ楽しむだけではなく、
- 赤と白の造り方の違い
- オレンジワインってどんなもの?
- 南アフリカの気候とブドウの関係
- 日本のワインが“繊細”と言われる理由
- ロゼワインとフードの相性の良さ
…など、知識も一緒に受け取れる内容だったのがとても印象的でした。
なかでも、ワインの温度や空気に触れた変化で香りや味がどんどん変わっていくところ。
「ワインって、とても奥が深いな」と改めて感じ、さらに興味が湧きました。
世界を巡る5杯のワイン
“味わう”ことは、その土地の文化を知ること。
このセミナーでは、そんな体験がぎゅっと詰まった5杯と出会いました。

セミナーでは、アメリカ、スペイン、南アフリカ、日本、そしてフランスというラインナップで、5種類のワインをテイスティングしました。
それぞれのワインには「この国だからこそ」という個性があり、講師の方がその背景や食文化まで紐づけて解説してくれたのが印象的でした。
一杯ずつ旅するように味わった5種類のワインは、どれも“その国らしさ”を感じさせてくれるものでした。
🇺🇸 アメリカ・カリフォルニアでは、果実の甘さとまろやかさが印象的。
「なるほど、こういう食文化に合うんだな」と納得の味わいでした。
🇪🇸 スペイン・オレンジワインは、白ぶどうなのにまるで赤ワイン。
「これはどうやって作ってるの?」と、つい前のめりに聞いてしまったほどです。
🇿🇦 南アフリカでは、まさかの“日本原産のブドウ”が使われているという話にびっくりしました。
気候の違いで味が変わるなんて、ワインの奥深さを改めて感じました。
🇯🇵 日本・長野のメルローは、ふわっとやさしい口当たり。
「この繊細さ、出汁文化のある日本だからこそなのかも」と感じる一杯でした。
🇫🇷 フランス・ロゼワインは、赤と白の“いいとこ取り”。
サーモンと合わせて口にしたとき、そのバランスの妙に思わずうなずいてしまいました。
一杯ごとに、その土地の空気や人々の暮らしが浮かんでくるようで「味わう」って、こんなに想像力をくすぐるんだと、静かに興奮していました。
知識が増えることで、「この味には理由があるんだ」と感じる瞬間が増えていくことがとても面白かったです。
酒屋としても、これは学びだった
私たちは、茨城県ひたちなか市で「大谷酒店」という酒屋を営んでいます。
正直、酒屋で働いているとはいえ、ワインに関してはまだまだ「勉強中」という立場。
だからこそ今回のプログラムのような体験は、とてもありがたいものでした。
「これはチリワインだね、飲みやすいよね」
「ピノ・ノワールってちょっと軽い感じがする」
そんな風に、飲みながら感じたままの言葉で話せるようになってきたのが、ちょっとうれしかったりします。
知れば知るほど奥が深くて、でも終わりがない
そんなワインの世界に、少しずつ足を踏み入れているような気がします。
次回からは、各国ワインをじっくり紹介!
このプログラムを通じて、ワインの味だけでなく、その背後にある土地や文化、気候や人の手仕事までが少しずつ見えてきたように感じました。
「この甘みは、どんな料理と育ってきたのか」
「この酸味には、どんな土地の風や太陽があるんだろう」
そんなふうに、“味わい”が“想像”と結びついた瞬間が、いくつもありました。
ただ美味しいだけじゃない。
知れば知るほど、ワインはもっと豊かになる
そう実感した、35分間の“世界の旅”でした。
この“世界を巡るワインの旅”は、まだ始まったばかり。
ひとつのグラスの奥には、その国の気候や文化、そして人の営みがちゃんと息づいていました。
次は、旅のスタート地点 -カリフォルニアへ。
全5杯のワインを通じて、“世界を旅するような味わい”をご紹介していきます。
次回は、カリフォルニアワインの魅力をたっぷりとお届け!
華やかで親しみやすい味わいの裏に、アメリカという国らしさが見えてきます。

こちらの1杯を軸に、カリフォルニアワインの魅力を掘り下げていきます。
アメリカの食文化、ディズニーの世界観とともに味わったその一瞬を、ぜひ。
ディズニーのアメリカンウォーターフロントが、どうワインと重なっていたのか?
少しだけ、旅の続きをのぞきにきてください。