2025年5月– date –
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【第6話】“百年梅酒の樽”から始まる、新たなウイスキー物語
「梅酒の樽で、ウイスキーを熟成する。」 この話を初めて耳にしたとき、私たちは正直、驚きを隠せませんでした。焼酎やブランデーで漬ける梅酒は知っていても、その“使い終えた樽”が次なる酒を育てるなんて、想像もしなかったからです。 けれどそれは、明... -
【第5話】時間を宿す——ウイスキー樽が紡ぐ、記憶の味わい
百年梅酒には、いくつかのバリエーションがありますが、その中でも特に異彩を放つ一本が「ウイスキー樽熟成」。 使われているのは、イチローズモルト。 ウイスキー好きの方はもちろんのこと、あまり詳しくない方でも一度は名前を聞いたことがあるのではな... -
【第4話】百年、託す酒
「百年先にも、愛される梅酒を。」 そんな想いを掲げて、1998年に明利酒類が世に送り出した一本があります。 その名も、「百年梅酒」。 梅酒が“家庭の文化”として少しずつ姿を消していく中で、その記憶と味わいを、蔵の手で未来へ繋ごうとする挑戦が、ここ... -
【第3話】家庭の味から、蔵の味へ
梅と氷砂糖、そして焼酎。 瓶に材料を入れて、そっと置いておく――かつて、梅酒はそんな「家庭の味」として、日本中の台所にありました。 季節になると青梅を買い、丁寧に洗って漬け込む。日付と名前を書いたラベルを貼り、「美味しくなりますように」と願... -
【第2話】家庭で育てた、梅酒という知恵
梅酒と言われたら、どこか懐かしい気持ちになる方も多いのではないでしょうか。 いまでは瓶詰めされた市販の梅酒がどこでも手に入るようになりましたが、かつては多くの家庭で「梅酒は家で漬けるもの」というのが、ごくあたり前の風景でした。 5月下旬から... -
【第1話】梅の町、水戸の原風景
「水戸って、梅のイメージあるよね。」 地元に住んでいる人、観光で訪れた人、あるいは名前だけ知っている人でも、こう感じたことがあるかもしれません。それもそのはずです。水戸のまちには、約3,000本もの梅の花が咲き誇ります。春の訪れとともに、まち... -
【第6話】蟻は悟る。どれだけ歩いたかではなく、今日も歩き続けることに価値があることを。
「今日は、ちゃんと進めただろうか?」目に見える成果がない日は、ついそんなふうに不安になること、ありませんか? でも、本当に大切なのは、“どれだけ進んだか”ではなく、「今日も歩き続けた」という事実かもしれません。 最終話では、「蟻」という焼... -
【第5話】蟻は知ってる。こつこつ進むことが、幸せへの近道だと。
“非効率なやり方が、いちばんおいしい焼酎を生む”そんな話、信じられますか? 鹿児島の小さな蔵・神川酒造がつくる「蟻」という焼酎は、毎日同じことを繰り返すように見える作業のなかで、目に見えない工夫と、職人たちの判断が積み重ねられています。 第5... -
【第4話】蟻は信じる。みんなで共に進めば、越えられないものはない。
お酒造りって蔵人がひとりで黙々と仕込んでいるといったイメージがありませんか? でも、「蟻」という焼酎に触れてみて感じたのは、そこに関わる“人のつながり”の存在でした。 原料を育てる農家さん、仕込みを担う蔵人、運ぶ人、売る人、そして飲む人まで... -
【第3話】蟻は念う。小さくても、大きい夢と志を持てばよい。
麦焼酎って、どちらかというと軽やかで、飲みやすいお酒。そんなイメージを持っていた私にとって、「蟻 麦」との出会いは、ちょっとした発見でした。まろやかでコクがあるのに、飲み疲れしない。飲み終えたあとに、静かに余韻が残る──そんな麦焼酎だったん...
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